Google Classroomの詳しい解説本:授業サポートや連絡用アプリのススメ
古川俊 著『いちばんやさしいGoogle Classroomの教本』
(インプレス、2023年)
1. メンバーどうしの連絡をバージョンアップできる
SNSの時代ですので、特定のメンバーとLineやメールでやりとりしたり、ツイッターやYoutubeなどで不特定の視聴者に記事や動画を公開したりする機会が増えています。前回は『いちばんやさしいWordPressの教本』を紹介し、WordPressを使ったwebページ作成とブログ記事の始め方について述べました。今回はGoogle Classroomというアプリを使ってメンバーどうしのやりとりを充実させる方法を紹介します。
Google Classroomを使うと、word文書やPDFの文書、Youtube動画などを簡単にリンクさせることができますので、メールだけでメンバーとやりとりするよりも格段に便利になります。メールに添付できる文書・画像・動画の容量が小さい(Gmailでは25MBまで)ですが、Google Classroomを使うと25MB超える容量でもGoogleドライブを経由して送信されるかたちになり、15GBまで無料で使えます。これを超える場合は追加料金が必要になりますが、無料で15GBはかなり大きい容量でお得だと思います。
2. 読書会や趣味のサークルの運営に便利
この機能を使うことで、例えば、読書会や趣味のサークルの運営がしやすくなります。イベントなどのチラシやパンフレット、何かの資料をメンバーどうしで参照しながら意見を交換し合うような活動がスムーズにできるようになります。
また、メールやLineだと、過去のたくさんの通信やチャットの中から該当するものを探して見直す必要があります。つまり、メンバーどうしのやりとりの記録が散らかる(散逸しやすい)という弱点があります。Google Classroomは、その弱点を見事に補ってくれます。特定のクラスを設定して常にそこを閲覧しればいいのでとても便利です。
3. 学校のICT活用としても
Google Classroomは学校でも実際に活用されるようになってきています。コロナ禍で学校が休校の日も増え、オンライン授業になることも増えましたが、Google Classroomを使って先生と生徒、学校と家庭の連絡がされるという活用例も広がっています。実際のオンライン授業はZoomやGoogle Meetなどのテレビ会議システムで行われることが多いですが、授業で使う資料を配布したり、宿題・課題の指示を出したりという授業を補う作業をGoogle Classroomで行うことができます。ある程度の容量がある資料でも、上記のようにGoogleドライブと連動するので生徒に提示することは簡単です。紙に印刷して配布ということも休校の場合は困難でしたが、Google Classroomを用いてペーパーレス化することができます。これは学校のICT(情報通信技術)の例だと思いますが、未だ使用していない先生は導入を検討されてはいかがでしょうか?
Google Classroomは、Googleアカウントを持っていれば始めることができます。Googleアカウントも無料ですのでGoogle Classroomも無料で始めることができるというになります。予約投稿の機能もあるので、投稿し忘れを防ぐこともできます。私はこの予約投稿の機能がとても気に入っています。詳しいガイドブックとして本書『いちばんやさしいGoogle Classroomの教本』を是非おすすめします。