10代からアウトプットを始めて言語化能力を磨こう!

樺沢紫苑 著『極アウトプット』
(小学館、2021年)

 これまでに樺沢紫苑さんの本は『アウトプット大全』などを読んできました。「話す」「書く」「行動する」というアウトプットの具体的な方法が80個解説されている本ですが、今回はこの『アウトプット大全』を10代向けにアレンジした本のように思われる本書『極(エッセンシャル)アウトプット』を読んでみました。
 本書を読んで気づいたことですが、本書が10代の学生向けに書かれていることと関係して、言語としてアウトプットすることの重要性がしっかり解説されている本だなと感じました。
 たとえば、「話す」ことの重要性は、自己紹介、バイトや就職の面接、営業、プレゼンテーション、会議などの機会があることが例示されています(70ページ)。こういう「人前で話す」機会では、友だちと話すのと違って、伝えるべき内容を事前に整理したり、練習しておいたりしないとうまくできません。
 それから「書く」アウトプットは、仕事でメール連絡の比重が高まったり、報告書や企画書を書く必要があったり、という例が示されています(139ページ)。
 社会人になると「話す」「書く」という言語化能力が重要になってきて、それが得意な人と苦手な人では仕事の成果に差が出てくるということが伝わってくる本でした。

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