裁判記録から分かる女性の犯罪(江戸時代)
妻鹿淳子 著『犯科帳のなかの女たち――岡山藩の記録から』(平凡社、1995年) 昭和のテレビ番組で「鬼(おに)平(へい)犯科帳(はんかちょう)」という時代劇ドラマが放送されていました。「犯科帳」というのは広く刑事裁判の […]
嫉妬は幸福の妨げになる? ラッセルの幸福論
バートランド・ラッセル 『幸福論』(KADOKAWA、1952年 原書1930年) 水木しげるさんの『水木サンの幸福論』を読んで以来、幸福について書かれたものを何冊か読むようになりました。今回はバートランド・ラッセルの […]
衛生思想はベジタリアン、薬草、水治療まで幅広い!
ヴァージニア・スミス 著『清潔の歴史――美・健康・衛生』 (東洋書林、2010年) 「クリーン」に込められた意味 コロナ禍に入って、帰宅後はまず手洗いとうがいをするという習慣を徹底するようになりました。以前は多少サボっ […]
トヨタとGoogleの社風はどこが違う?
マルコ社【監修】『Googleとトヨタの比べる仕事術』(マルコ社、2021年) Googleもトヨタも超有名企業ですが、その社員の仕事ぶりについては想像したこともありませんでした。きっと、いろいろな工夫があるはずなので […]
情報の洪水には「アンテナを立てる」ことで対処する!
樺沢紫苑 著『学び効率が最大化する インプット大全』(サンクチュアリ出版、2019年) 以前から読書が好きでいろいろな本を読んできましたが、何をどのように読むべきなのかということについては常に手探りの状態でした。じっく […]
人体をめぐる政治の世界地図
米本昌平 著『バイオポリティクス――人体を管理するとはどういうことか』(中央公論新社、2006年) 以前、ミシェル・フーコー『わたしは花火師です』を読んだ時、強調されていたキーワードが「生-政治(ビオ・ポリティック)」 […]
武士は梅干しを食べる風習がありました!
永山久夫 著『長寿食事典』(悠書館、2019年) コロナ禍で密になりにくいレジャーとしてキャンプに注目が集まっているようです。焚き火を使ってお肉を焼いたりご飯を炊いたりといった経験は楽しいものですが、ガスや電気が普及す […]
「食物の3大栄養素」は「発明」された?!
望田幸男/田村栄子 編『身体と医療の教育社会史』(昭和堂、2003年) 以前、ロイ・ポーター『人体を戦場にして――医療小史――』を読んで医療と身体についての歴史に興味が出てきましたので、今回は『身体と医療の教育社会史』 […]
団時朗さん(郷秀樹役)のご冥福をお祈りします――「ウルトラ兄弟」という1970年代のコンセプト
『語れ!ウルトラマン』編集部『語れ!ウルトラマン 兄弟激闘編』(KKベストセラーズ、2013年) 2023年3月、団時朗さん(『帰ってきたウルトラマン』郷秀樹役)が亡くなられました。少年時代の憧れでした。心よりご冥 […]
「あのひと」はストックホルムに行く決意をした!
重松清 著『十字架』(講談社、2012年) 重松清さんの小説は『せんせい。』や『青い鳥』などの短編集を読んだことがありました。親子関係や教師と生徒の関係の中での、登場人物の内面描写が上手だと感じる作家さんです。本書『十 […]