「面倒くさい」の対処法:小さく始めて「追加の力」を利用する
樺沢紫苑 著『これからの生き方図鑑』
(光文社、2023年)

本書にはアフター・コロナの新生活で何に気をつけて、どう行動すればいいのかについて47個の具体的な論点と方法が示されています。今回は「動き始めるまでの心理的ハードル」についてです。
何事も、やり始めるまでが大変ということがあります。私の場合は家の周りに生えた草の手入れです。夏の間、暑くて草取りをサボり続け、ぼうぼうに伸びてしまっています。
秋になり涼しくなったので、1日数本でもいいから草取りをやろうと思い立って、実際にやり始めるとどんどん草取りできます。毎日でもやれます。
本書では「やりたくないこと」「面倒くさいこと」をやるには、まず小さなことから始めて、次に「追加の力」を利用せよ、とあります(94ページ)。いったん始めた後ならば、時間や量を追加することは難しくないということです。
これはいろいろな分野で応用できる、というのが樺沢さんの考えです。まずは一の矢を打って、外れたら二の矢、三の矢を打つ感覚を大事にしようと思いました。