(仕事術)タスクを書き出す+「全部作戦」で成果を出そう!

樺沢紫苑 著『これからの生き方図鑑』
(光文社、2023年)

 本書には47個の具体的な論点と方法が示されています。今回は「全部戦略」についてです。
 「全部戦略」とは「できることは全部やる」です(105ページ)。できることが10あるならば、2~3個でやめないですべてやってみるという姿勢です。
 125ページでは「すべてのタスクを書き出し、進捗管理する」ということの大切さが述べられていましたが、すべてのタスクを書き出したうえで、「全部戦略」を実行するというのが重要だと思いました。
 本書ではウクライナのゼレンスキー大統領のことが例示されていました。考えてみると、ロシアとウクライナの軍事力の差は当初は段違いだったと思います。しかし、ウクライナ国民の団結と欧米の支援を取り付けたことで、その差は限りなく埋められました。そこには、演説やSNSによる発信を含めた、ゼレンスキー大統領を中心とした内閣チームの「全部戦略」がある点は見逃せないと思いました。
 ゼレンスキー大統領は「やるべきことを淡々とこなしている」というのが樺沢さんの分析です。ふだんは、こういうことを考えたことがありませんでした。ウクライナ情勢に関するニュースを見るときに、このことを思い出したいです。

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