(鎌倉殿の13人)ナレーション長澤まさみが女官で登場

三谷幸喜・作『鎌倉殿の13人』(第39話)
(NHK大河ドラマ、2022年)

 『鎌倉殿の13人』を私はリアルタイムで視聴していなかったのですが、このたびDVDで観る機会をもつことができました。脚本家の三谷幸喜さんのおかげで、今まであまり興味のなかった鎌倉時代の人々の生活や人間模様を知ることができてうれしいです。今回は第39話「穏やかな一日」を観た感想をレポートします。
 今回の冒頭で、いつもはナレーションをしている長澤まさみが女官の衣装で登場してビックリしました。そして、北条時政が執権職を追放された後の4年間にあったことを1日にまとめたのが今回のストーリーだと告げました。『鎌倉殿の13人』は時代劇ですが、鎌倉時代のうち、あまり目立った事件のない4年間というのもあるよね、と思いました。
 さて、続きを観ていくと、北条義時(小栗旬)が幕府の権力基盤の中軸にどっかりと座って、どちらかというと、やや横暴な面が出ているように思いました。義時は若い頃から源頼朝に仕えてきて、数々の修羅場をくぐってきた経験があるので、幕府の舵取りをするには最も適任であったかもしれません。しかし、「鎌倉殿」実朝よりも力を持って、実朝と衝突する様子も見られました。義時が怒って、「では幕府を去って、鎌倉に引き下がります」と言うと、実朝があわてて引き止めるという展開もありました。
 こうなると義時に媚びてすり寄って、出世しようとする輩も出てきます。そして、義時に反発して引きずり降ろそうとする者もいました。後者の代表は古株の御家人である和田義盛でした。和田は次回あたり、挙兵するかもしれないと感じました。豪快な坂東武者で、実朝とも気に入られていた和田でしたが、ちょっと行き過ぎると義時に粛清されてしまいそうな雰囲気が、この時期の鎌倉には漂っていたように思いました。
 気弱な実朝は、この時期、天然痘からの病み上がりだったことが触れられていました。今では予防接種で防ぐことができる病気ですが、将軍でも罹ってしまうような猛烈な病気だったのだなと思いました。
 そして、実朝に世継ぎができないことも幕府の不安要因だったことが分かりました。後鳥羽上皇のいとこの千代を正室に迎えていた実朝は、側室を置くと上皇を裏切ることになると考えて一人で悩んでおられる様子でした。
 今回は「緩急」の「緩」の回だったので、次回は「急」な展開があるのか? 楽しみです。

Follow me!