月7冊の読書は上位3%(2018年)→1.8%(2023年)に入れます

樺沢紫苑 著『読書脳』
(サンマーク出版、2023年)

樺沢紫苑さんの『読書脳』から名言を紹介します。


「つまり、月に7冊読むだけで、あなたは読書量において日本人の上位3%に入ることができるのです。」


 楽しみながら毎日読書をしている私としては、この指摘はとても励みになることばです。
 ちなみに、ですが「日本人の上位3%」とは、1億2,400万人 × 0.03=372万人、という意味です。372万人というとちょっと多いなと感じてしまいました。このデータは2018年の調査をもとにしています。
 ところが、今年9月に文化庁の国語世論調査の2023年のデータが公表され、日本人の読書離れの傾向はさらに加速し、7冊以上読む人は1.8%でした。これを人数に換算すると223万2,000人です。
 月7冊以上読む人は2018年から2023年の5年間に148万8,000人減っています。これは、月7冊以上の読書をしている人は5年間に148万8,000人を「抜き去った」ということを意味するのかもしれません。
 もちろん、これは読書量をみた場合のことであって、読書の質はまた別ですが、本を読む人がどんどん減っている現状には驚いてしまいました。

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