(アドラー心理学)「人は人、自分は自分」と割り切る心理学

アドラー著『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』
(ダイヤモンド社、2014年)

 本書は、アドラー自身の言葉を心理カウンセラーの小倉広さんが解説したものです。本書を読んで、アドラー心理学の重要ポイントを理解したいと思いました。今回は「あなたのために他人がいるわけではない」というアドラーの考えについてです。
この言葉はアドラーの100の言葉が収録されている本書の43番目として紹介されています。この言葉の真意は、人は誰もが、あなたの期待を満たすために生きているのではない。誰もがひとりひとりの人生の主人公。他人が自分の期待を満たしてくれないからといって不満をもつのは間違いだ、ということだと思います。
 これは前回取り上げたアドラーの「課題の分離」という考え方に通じるものがあると思いました。
 そして、アドラーの心理学が「個人心理学」と呼ばれていることの理由が分かるような気がしました。

Follow me!