(鎌倉殿の13人)頼朝の異母兄弟・全成、将軍の死を呪詛してアウト

三谷幸喜・作『鎌倉殿の13人』(第30話)
(NHK大河ドラマ、2022年)

 『鎌倉殿の13人』を私はリアルタイムで視聴していなかったのですが、このたびDVDで観る機会をもつことができました。脚本家の三谷幸喜さんのおかげで、今まであまり興味のなかった鎌倉時代の人々の生活や人間模様を知ることができてうれしいです。今回は第30話「全成の確率」を観た感想をレポートします。
 今回は源頼朝の異母兄弟で僧の阿野全成(新納慎也)が死ぬところが全体のストーリーの中心でした。2代目「鎌倉殿」の源頼家(金子大地)の死を全成が祈祷、呪詛(じゅそ)したことが発覚してしまったことで命運が尽きました。
 ただ、紆余曲折があり、最初は北条時政(坂東彌十郎)と妻のりく(宮沢りえ)の頼みを受け入れて呪詛を行い、それが発覚して流罪となった先で、今度は比企能員(佐藤二朗)の脅迫を受けて呪詛を行いました。
 鎌倉幕府での頼家の頼りなさ、北条と比企の勢力争いに翻弄されて餌食になってしまったように感じました。
 この時代、呪詛で呪い殺すということが大真面目に行われていたのでしょうか。迷信と笑ってばかりもいられないほど、人の生死を左右し、お家の一大事になってしまうのだなと考え、少し怖い気がしました。
 北条と比企の争いがどこまで行くのか。次回も楽しみです。

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