『鎌倉殿の13人』のサザエさんとカツオくんとは誰か？

三谷幸喜・作『鎌倉殿の13人』（第3話）
（NHK大河ドラマ、2022年）

　『鎌倉殿の13人』を私はリアルタイムでは視聴していなかったのですが、このたびDVDで観る機会をもつことができました。脚本家の三谷幸喜さんのおかげで、今まであまり興味のなかった鎌倉時代の人々の生活や人間模様を知ることができてうれしいです。今回は第3話「挙兵は慎重に」を観た感想をリポートしたいと思います。
　今回は頼朝が北条政子と結婚して女児が生まれているというところから始まりました。頼朝は政子を嫁にもらうのではなく、頼朝が北条家に匿われている状態ですので、北条家に婿入りしたかたちです。これは「サザエさん」のマスオさん状態です。
　この点についてはDVDの特典映像で脚本の三谷幸喜さんが解説していました。頼朝はマスオさんで、政子がサザエさん。北条義時がカツオ。政子と義時が、父である北条時政を追放するという展開が今後あるようです。マスオさんの死後、サザエとカツオが波平さんを追い出す。ちょっと怖い展開だと思いました。
　それから今回は、時政が若い後妻をもらってデレデレする場面が面白かったです。バカ殿みたいで。
　りくという名の後妻は、時政の3人目か4人目の妻ということですが、裏で時政を操る存在になりそうだなと予感させました。北条政子の存在も大きいので、鎌倉時代には裏で政治を操る女性が活躍した時代だったというような描き方になっています。
　リアルタイムの放送では観れませんでしたが、DVDの特典映像で三谷さんの「サザエさん」図式の解説が観れたので得をしたと思いました。