(鎌倉殿の13人)京の後鳥羽上皇に「しっぽを振る」実朝
三谷幸喜・作『鎌倉殿の13人』(第42話)
(NHK大河ドラマ、2022年)
『鎌倉殿の13人』を私はリアルタイムで視聴していなかったのですが、このたびDVDで観る機会をもつことができました。脚本家の三谷幸喜さんのおかげで、今まであまり興味のなかった鎌倉時代の人々の生活や人間模様を知ることができてうれしいです。今回は第42話「夢のゆくえ」を観た感想をレポートします。
今回は3代目「鎌倉殿」実朝の必死さが伝わる回でした。その必死さは北条義時(小栗旬)ら宿老の言いなりにならないようにあがいていたことが、とても大きな要素です。実朝は義時を頼らずに、京の後鳥羽上皇に後ろ盾になってもらおうと「しっぽを振っていた」というふうに見えました。実朝の妻・千世(加藤小夏)が上皇のいとこであることもとても大きいと思います。千世を「鎌倉殿」に嫁がせた上皇の策略は成功していたと思いました。
上皇とその周りの者との会話の場面もありました。そこでは、将軍に指図する北条氏が邪魔でしかたがないという様子でした。
その上皇の思いに呼応するように実朝は、自分は退位して大御所となり、京から上皇に近い人物を養子として迎え入れて「鎌倉殿」にするという方針を示しました。これを義時は面白く思うはずがありません。義時からすれば、鎌倉は「武家の都」であるべきで、京の公家にコントロールされるのは絶対に避けたい方向性だったことが描かれました。
途中、実朝が巨大な船を建造して宋と交易したり、釈迦の骨を持ち帰りたいと言ったりしていましたが、船は海まで運ぶことができずに失敗しました。実朝の苦労は続きます。
次回はどうなるのでしょうか。楽しみです。

