「メールの件名」「文章のタイトル」はキャッチコピーの要素を入れる

山口拓朗 著『買わせる文章を「誰でも」「思い通り」に書ける101の法則』
(明日香出版社、2018年)

 webやメールを頻繁に使用していますので文章の書き方をもっと学んだほうがいいなと感じていました。本書のタイトルにある「買わせる文章」というのはドキッとするフレーズです。何か商品のチラシなどを作成するわけではないので、直接的に「買わせる文章」が書きたいとは思いませんでしたが、それでも面白そうなタイトルでしたので読んでみることにしました。
 本書を読んで私は特に勉強になったと感じたのは以下の4点です。

「買わせる文章」を書くための準備

 本書の著者・山口拓朗さんは「買わせる文章」の本質を「自分の商品(サービス)とそれを買うお客さんを熟知したうえで、商品とお客さんの接点を書く」ことだと指摘しています。「売り手」目線だけでは不十分です。「買い手」が何を欲しているのかをよく考え、リサーチする必要があります。そして、「買い手」のニーズに訴求するような書き方をする必要があります。私は今までこういう発想をしたことがありませんでした。

今の時代、キャッチコピーのセンスを磨くのは必須

 本書ではキャッチコピーの作り方が解説されています。これはとても意外でした。なぜかというと、キャッチコピーは新聞・雑誌の広告やチラシなどで商品の特徴を知らせるものだという固定観念をもっていたためです。ところが、キャッチコピーは、企画書や提案書、そして本のタイトルにも応用できるものだと本書に書かれていて、今までの考えが変わりました。そういえば、本の中身を完全に読み切ってから買う人はいません。タイトルや著者の情報、そして中身をざっと見て「良さそうだ」「面白そうだ」と感じるから人は買うということに気づきました。そうすると、タイトルの中に興味を引くものが入っていることが、買ってもらうためにとても重要です。これからは文章のタイトルはキャッチコピーと共通する要素があると心得て、人を引き付けるようなタイトルをつけることができるように考えるトレーニングをしていこうと思いました。

物語を語るという方法

 キャッチコピーの作り方には、数値を入れる、疑問形を使う、比喩や擬人化、比較、ユーモアなどの方法が紹介されていました。普段よく目にする広告のキャッチコピーを見てみると、こういう方法が使われているなあと思いました。

 その他、私が特に注目したのは「物語を語る」という方法です。物語には人の感情を動かすパワーがあると本書で指摘されています。短い文字量で物語を語るのは簡単ではないのかもしれませんが、例えば「夕飯がこの唐揚げだと、主人の機嫌がいいんです」という例文が紹介されていて、普段の夫婦関係の物語がよく表現されていると感心してしまいました。

「メールでアポを取る」=「会う時間を買ってもらう」

 本書を読んでハッとしたのは、人にメールを出して、アポをとったり、何か行動してもらったりする文章を書くことは、「自分と会う時間を買ってもらう」とか「自分のために時間を割いてもらう」という依頼文を書くことにほかならないということだという本書の指摘です。
 そう考えると、相手目線に立って、具体的に何をすればよいのかを明示したり、相手にどのようなベネフィット(恩恵)があるのかを示したりするような書き方が重要なのだなと思いました。
 本書から学んだことを生かして、今後はメールの件名や文章のタイトルを具体的で魅力的なものにするように気をつけたいと思います。

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