書くという頭の「粘り力」のトレーニングはなぜ必要か?

齋藤孝 著『原稿用紙10枚を書く力』
(大和書房、2023年)

 本書はもともと2004年に出版された本ですが、その後の約20年でSNSやネット、AIの進化を経た後の2023年に増補新装版として再度出版されました。
 本書の「増補新装版へのまえがき」に書かれている「書く力が必要とされる理由」の2つ目について今回は紹介します。
 書く力は頭の「粘り力」であるというのが齋藤孝さんの考えです(9ページ)。書くためには「考え続ける」ことが必要であり、書くことは知的タフネスを必要とする。インターネットやAIが力を発揮するこれからの社会にあって、「考える力」を退化させるのではなく、書くことによって考えるトレーニングをする必要があります。これはとても大事なことだと私も思います。
 これに関連して、知的タフネスは心の安定につながると齋藤さんは述べています(10ページ)。それは、書くために考えることは、「頭の整理」をすることであり、課題を整理したり、今できることを洗い出したり、という「心の整理」つながる、ということです。
 このような齋藤さんの意見を踏まえると、書かないで考えるということは、頭の混乱を招きやすいということでもあると私は思いました。手帳やノートに書き出しながら考える、ということを習慣にする必要があると思いました。

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