健康/生命
医療の世界を社会学する
中川輝彦・黒田浩一郎 編著『よくわかる医療社会学』(ミネルヴァ書房、2010年) これまで、山本太郎さんの『感染症と文明』や立川(たつかわ)昭二(しょうじ)さんの『病気の社会史』など健康や医療について歴史的に考察した本 […]
江戸時代の健康法を現代語で
貝原益軒 著『養生訓』(講談社、1982年) 江戸時代に健康法を説いた貝原益軒という人は有名ですが、実際にどんなことを述べた人なのかというのはあまり知りませんでした。以前、永山久夫さんの『長寿食事典』を読んだ時、貝原益 […]
近代医療をはみ出す「癒し」文化
鈴木七美 著『癒しの歴史人類学 ――ハーブと水のシンボリズムへ』 (世界思想社、2002年) ミントの繁殖力には驚いた 晴れた日の午後に紅茶を飲みながら、ほっと一息つくのはいいものですね。ミントやカモミールなどのハーブ […]
衛生思想はベジタリアン、薬草、水治療まで幅広い!
ヴァージニア・スミス 著『清潔の歴史――美・健康・衛生』 (東洋書林、2010年) 「クリーン」に込められた意味 コロナ禍に入って、帰宅後はまず手洗いとうがいをするという習慣を徹底するようになりました。以前は多少サボっ […]
人体をめぐる政治の世界地図
米本昌平 著『バイオポリティクス――人体を管理するとはどういうことか』(中央公論新社、2006年) 以前、ミシェル・フーコー『わたしは花火師です』を読んだ時、強調されていたキーワードが「生-政治(ビオ・ポリティック)」 […]
武士は梅干しを食べる風習がありました!
永山久夫 著『長寿食事典』(悠書館、2019年) コロナ禍で密になりにくいレジャーとしてキャンプに注目が集まっているようです。焚き火を使ってお肉を焼いたりご飯を炊いたりといった経験は楽しいものですが、ガスや電気が普及す […]
「食物の3大栄養素」は「発明」された?!
望田幸男/田村栄子 編『身体と医療の教育社会史』(昭和堂、2003年) 以前、ロイ・ポーター『人体を戦場にして――医療小史――』を読んで医療と身体についての歴史に興味が出てきましたので、今回は『身体と医療の教育社会史』 […]
台所で手術をしていた時代があった!
ロイ・ポーター 著『人体を戦場にして――医療小史』(法政大学出版会、2003年) コロナ禍に振り回される社会状況について理解を深めるために、これまで山本太郎『感染症と文明』、西迫(にしさこ)大祐(だいすけ)『感染症と法 […]
「健康」の意味内容は変化してきた!
北澤一利 著『「健康」の日本史』(平凡社、2000年) コロナ禍に入った2020年の春、「ステイホーム」が呼びかけられた頃は外出の機会が減って運動不足になりました。運動不足は特に高齢者には大きな健康被害を与えるのではな […]
明治期のコレラ禍の死者は日清・日露戦争より多かった!
立川昭二 著『病気の社会史――文明に探る病因』(岩波書店、2007年) コロナ以前の感染症は文化人も悩ませた コロナ禍に入った2020年、感染症に関する本を何冊か読みました。本書もその中の1冊です。本書ではハンセン […]