西洋史
ナチスも対策を迫られた!:ドイツ史のなかの性病問題
川越修 著『性に病む社会』(山川出版社、1995年) 山川出版社は高校の歴史の教科書や参考書で有名です。私も使用したことがありましたが、歴史教科書は読みにくくて、つまらない印象でした。私はNHKの大河ドラマが好きで歴史 […]
パリ最大の課題が水不足だった時代
喜安朗 著『パリ ―― 都市統治の近代』(岩波書店、2009年) 旅行先の治安はやはり気になる 以前、ヨーロッパを旅行した時に、ガイドブックなどで事前の情報を集めて観光名所や交通機関のこと、宿泊するホテルのことなどを調 […]
「清潔」の観念が変化した
ジョルジュ・ヴィガレロ 著『清潔(きれい)になる〈私〉―― 身体管理の文化誌』 (同文館、1994年) 「清潔」の英語とフランス語 以前、ヴァージニア・スミスさんの『清潔の歴史』を読んで英語の‘clean’という言葉の […]
人間と家畜の長くて深い関係
谷泰 著『牧夫の誕生 ―― 羊・山羊の家畜化の開始とその展開』(岩波書店、2010年) 昭和の時代、『アルプスの少女ハイジ』というアニメがテレビ放送されていて(※宮﨑駿さん、高畑勲さんが製作に携わっていました)、主人公 […]
カトリックは他の宗教とどこが違うのか(比較宗教学)
谷泰 著『カトリックの文化誌 ―― 神・人間・自然をめぐって』(日本放送出版協会、1997年) これまで山形孝夫さんの『治癒神イエスの誕生』と『読む聖書事典』を読んで、キリスト教について勉強してきました。私はキリスト教 […]
「サタン」「デーモン」「デビル」に違いはあるの?
山形孝夫 著『読む聖書事典』(筑摩書房、2015年) 以前、山形孝夫さんの『治癒神イエスの誕生』を読んでとても勉強になりました。特に聖書の中でイエス・キリストが病気を治(なお)す物語の解説のところがとても興味深かったで […]
哺乳瓶は「乳母イラズ」と呼ばれた!
中田元子 著『乳母の文化史――19世紀イギリス社会に関する一考察』(人文書院、2019年) 沢山美果子『江戸の乳と子ども』を読んで、江戸時代のような保育園のない時代には乳をめぐるネットワークがあって子どもの命を守り育て […]
イエスは病気を治した!
山形孝夫 著『治癒神イエスの誕生』(筑摩書房、2010年) 2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録されたというニュースを目にした時、小学校の社会科教科書で「島原の乱」や「天草(あまくさ) […]
なぜブタは法廷に立たされたのか?
池上俊一 著『動物裁判――西欧中世・正義のコスモス』(講談社、1990年) 「法廷に立つブタ、破門されるミミズ」と書かれた本書の帯を見たときは単純に「?」でした。しかし、中身をぱらぱらと見ていくと、些末(さまつ)な面白 […]