(アドラー心理学)「性格とはライフスタイルである」!?
アドラー 著『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』
(ダイヤモンド社、2014年)
本書は、アドラー自身の言葉を心理カウンセラーの小倉広さんが解説したものです。本書はアドラー心理学のエッセンスが凝縮されていると思います。今回は「性格」に関するアドラーの考えについてです。
自分の「性格」がどういうものなのか、とても気になった時期がありました。10代の頃、思春期と呼ばれる時期だったでしょうか。自分の「性格」が明るいのか暗いのか。「性格」がいいのか悪いのか。そういうことがとても気になりました。
本書を読むと、アドラーは「性格」を「生き方のクセ」とも言い換えますが、少し驚いたのは「性格」を「ライフスタイル」とも言い換えていることです。
アドラーの考えでは、「性格」は変えられないものではなく、いつでも変えることが可能だということを強調する意味で、あえて「ライフスタイル」という言葉を使っていたと解説者の小倉さんは述べています。
「ライフスタイル」(=性格)とは、人生の設計図であり、人生という舞台の脚本である。」とアドラーは述べています(本書30)。たしかに、脚本ならば書き換えることができると思いました。