パンづくり初心者にはうれしい解説本
Bache晶子 著『はじめてでも超簡単!1時間パン』
(NHK出版、2020年)
パンは大好きです。あんパンやフランスパンなどおやつや朝食で食べると満足感があります。しかし、パンはコンビニやパン屋さんなどお店で買うもので、自分で作ることなど想像したこともありませんでした。
ところが、コロナ禍に入った2020年、本屋さんに行った時、本書『はじめてでも超簡単!1時間パン』の表紙が目に入って来たのです。「1時間でできるの?」と半信半疑でしたが、内容をパラパラ見て、本書を読んでみました。
Eテレ趣味講座の講師による解説
本書の著者、Bache(べっか)晶子(あきこ)さんはパン教室主催者で、2019年にEテレの趣味講座でパン作りの講師を務めたことがあります。独学でパン作りを学び、家で焼くパンにこだわっているそうです。
本書のうれしいポイントは、完全に初心者向けだという点です。家で趣味的にパンを焼いて食べてみたい人向けなので、パン作りについて何の知識もない人が初歩的な内容を学ぶのに適しています。
たった1時間で焼ける?!
書店で本書をパラパラと見た時、「1時間でできる」ということと、材料のシンプルさに魅力を覚えました。材料は強力粉、砂糖、塩、インスタントドライイースト、ぬるま湯、バターの6つだけです(10ページ)。私は強力粉と薄力粉の違いもよく分かっていなかったほどの初心者でした。が、強力粉もインスタントドライイーストもスーパーで買えるだろう、ぬるま湯は水を温めればいいということで「材料は揃(そろ)う!」と思いました。
次に道具も、計量カップ、デジタルのはかり、めん棒、オーブン。これらも「揃(そろ)う!」と思いました。「これならできそう!」と思えたのです。
本当に作れました!
そして、生地づくり、成形、発酵、焼き、の説明にしたがって作ってみたところ、味も形もまずまずのコッペパンが焼けてしまいました。「パン作りって意外と簡単!」というのが感想です。
その後、何度もパン作りにチャレンジし、成形のしかたや焼け具合などを調整するようにしました。もう1冊、別の本を買ったり、ネットでパン作りの動画を観たりして、自分の納得のいくパンを焼けるように工夫を続けています。
コロナ禍で「ステイホーム」が呼びかけられた2020年、お家(うち)時間が増えたのでパン作りに挑戦してみました。楽しいです。美味しいです。これからもときどきパンを焼いて、食卓に彩(いろど)りを加えていきたいと思います。