(ジブリ『もののけ姫』背景画など)山本二三さんもロケハンした屋久島の森

鈴木敏夫 責任編集『スタジオジブリ物語』
(集英社、2023年)

 500ページを超える、内容盛りだくさんな本書『スタジオジブリ物語』のレビュー第10弾です。今回はジブリスタッフの屋久島へのロケハンについてです。
 『もののけ姫』で描かれた森の風景は印象的でした。白い小人(赤ちゃん)のような「こだま」が現れる森。やがて主人公アシタカが傷を癒される池があるシシ神の森も描かれます。
 本書を読んで、この森の風景を描くために宮崎駿監督とジブリの美術スタッフが鹿児島県の屋久島にロケハンに行ったことを知りました(180ページ)。どうりで、すごくリアルできれいな森が表現されていたなと思い出しました。
 このとき屋久島に同行した美術スタッフの山本二三さんが2023年8月19日に亡くなられたというニュースに触れました。ご冥福をお祈りいたします。

Follow me!