「飲酒でストレス発散」は不可。逆に「ストレスが高まる」って本当?

樺沢紫苑 著『これからの生き方図鑑』
(光文社、2023年)

 本書にはアフター・コロナの新生活で何に気をつけて、どう行動すればいいのかについて47個の具体的な論点と方法が示されています。今回はお酒、飲酒についてです。
 本書に明確に書かれていますが、「少量の飲酒は健康にいい」というのは、ひと昔前の誤った常識です(270ページ)。このことは、樺沢さんの『ブレインメンタル強化大全』などでも述べられています。勝間和代さんは、お酒を「毒と書かれていない毒」と述べています(『勝間式生き方の知見』)。
 具体的に何がいけないのか? 本書を読むと主に3つあることがわかりました。お酒を飲むと①病気の発症率、死亡率を高める、②睡眠の質を悪化させる(途中覚醒、早朝覚醒)、③ストレスが増加する(ストレスホルモンであるコルチゾールの増加)、という3つです。
 お酒は飲まないのがベスト。
 でも「どうしてもやめられない」場合には、次のような現実的な対処法があります。①毎日飲まず、週2日の休肝日をつくる、②寝酒をしない、③適量飲酒を心掛ける(ビールなら1日500ml程度)、という現実的な対処法が示されています。樺沢さんご自身がウイスキー検定を受検するほどのお酒好きの方です。

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