(鎌倉殿の13人)後白河法皇の死と「1192つくろう鎌倉幕府」

三谷幸喜・作『鎌倉殿の13人』(第22話)
(NHK大河ドラマ、2022年)

 『鎌倉殿の13人』を私はリアルタイムで視聴していなかったのですが、このたびDVDで観る機会をもつことができました。脚本家の三谷幸喜さんのおかげで、今まであまり興味のなかった鎌倉時代の人々の生活や人間模様を知ることができてうれしいです。今回は第22話「義時の生きる道」を観た感想をレポートします。
 今回は、妻・八重(新垣結衣)を亡くした北条義時(小栗旬)が鎌倉の御所に出仕せず、伊豆の屋敷に籠もって子どもの世話をする場面が多かったです。頼朝(大泉洋)の指令を受けて策をめぐらすことが多かったこれまでとは少し趣が違っていました。
 今回のストーリーの中で、もう1つ大きいのは後白河法皇(西田敏行)の死と、それを待っていたかのような頼朝の征夷大将軍への就任です。これが教科書にも載っていた「イイクニつくろう鎌倉幕府」の1192年の出来事です。
 そして、日本全国を平定した頼朝の治世に入りますが、鎌倉の御家人たちの間に再び謀反の動きが出てくるという展開でした。平和な世の中になると多くの人は喜ぶが、武士だけは例外、という様子が描かれていて興味深かったです。これはもっと後の時代でも、たとえば『真田丸』で描かれた豊臣秀吉の時代にもあったなあと思いました。それから『西郷どん』の明治初期にも。
 さて、次回は今回動きが出てきた謀反がどのように進んでいくのか、早く観てみたいと思いました。楽しみです。

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