(アドラーの教え)「人は人」but 他者貢献しよう!

アドラー 著『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』
(ダイヤモンド社、2014年)

 本書は、アドラー自身の言葉を心理カウンセラーの小倉広さんが解説したものです。本書を読んで、アドラー心理学の重要ポイントを理解したいと思いました。今回は他者貢献に対するアドラーの考えについてです。
 アドラー心理学は「個人心理学」と呼ばれます。それは「課題の分離」を強調し、自分の課題なのか他人の課題なのかを明確にすることを重視する姿勢にも表れています。
 しかし、アドラーは自分のことだけを考えるだけでは幸せになれないと言います。それを反映して述べたのが次の言葉です。

自分だけでなく、仲間の利益を大切にすること。受け取るよりも多く、相手に与えること。
幸福になる唯一の道である。(本書66)

このアドラーの言葉は「他者貢献」という言葉に置き換えることができると思います。
 本書でアドラー心理学を解説している小倉広さんは、このようなアドラーの考えは、キリスト教などの宗教や現代の自己啓発理論と極めて近いと指摘しています。アドラー心理学は決して独特で特異というわけではないということだと思います。

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