(アドラー心理学)「過去を悔やまず、未来を不安視せず」の心持ちで

アドラー 著『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』
(ダイヤモンド社、2014年)

 本書は、アドラー自身の言葉を心理カウンセラーの小倉広さんが解説したものです。本書はアドラー心理学のエッセンスが凝縮されていると思います。今回は過去・現在・未来に対するアドラー考え方についてです。
 本書を読んで、「これは名言だな」と思った箇所を紹介します。

過去を悔やむのではなく、未来を不安視するのでもなく、今現在の「ここ」だけを見るのだ。(本書95)

 私の実感としても、過去のことを考えると後悔の念がいろいろと浮かんできてしまいます。また、将来のことを考えるといろいろと不安になってしまいます。経済面のこととか、健康上のことなどはやはり不安です。
 ですので、今現在の「ここ」だけを見る、というのがメンタル的によいと感じます。現在の連続、日々の積み重ねによって未来・将来ができあがるというふうに考えると少し気が楽になります。
 そして、過去のことに対する後悔が浮かんできたとしても、今現在「生きている」という事実に注目して、感謝して生活するほうが気分よく生活できる気がします。

 これこそ今現在のことに精神を注ぐ「マインドフルネス」という考え方なのだと思います。
 さきほど引用したアドラーの言葉の直前には、「楽観的であれ」という言葉が書かれています。本書のこの箇所を読んで、「楽観的になる」ためには、過去と未来よりも現在に集中するのがコツなのだなと気づきました。

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