(文章術)いきなり書き始めて行き詰まる前に設計図を作成しよう!

齋藤孝 著『原稿用紙10枚を書く力』
(大和書房、2023年)

 SNSやインターネット、AIが爆発的に進化する現代社会で「書く力」がなぜ必要になるのか。この点について本書を読みながらもう少し掘り下げてみたいと思います。今回は書く準備としてのメモの必要性についてです。
 齋藤さんは、仕事で企画書などを書かなくてはならない場面で、ある課題をいきなり書き始めるのが行き詰まりの要因だと述べています(127ページ)。それは、1行目を書きながら次は何を書こうと考えていると内容や趣旨がはっきりしない文章になるからです(128ページ)。
 書く前の準備段階でメモを作る習慣をつけることが重要。メモ作成の段階でキーワードを拾い出し、全体の構築をする。
 齋藤さんは、書くことを料理に例えて説明しています。料理の行程はたいてい①何をつくるか決めて材料を集める。②材料を切ったり、下味をつけたりする。③焼いたり煮たりする。
 書くという作業は料理で言うと③焼いたり煮たりする作業です。しかし、下準備としての①②がどうしても必要になります。書く作業において①はテーマを決めて、必要な資料・史料・データを集める作業。②集めた資料・史料・データを分析してキーワードを抜き出し、メモを作ることに該当します(132ページ)。
 社会人になり、仕事をするうえで質の高い企画書や報告書を書こうとすれば、おいしい料理を作るように、下準備としてのメモを作成する必要がることが分かりました。

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