(鎌倉殿の13人)京の水が合わない義仲と戦に飢える義経

三谷幸喜・作『鎌倉殿の13人』(第14話)
(NHK大河ドラマ、2022年)

 『鎌倉殿の13人』を私はリアルタイムで視聴していなかったのですが、このたびDVDで観る機会をもつことができました。脚本家の三谷幸喜さんのおかげで、今まであまり興味のなかった鎌倉時代の人々の生活や人間模様を知ることができてうれしいです。今回は第14回「京の義仲」を観た感想をリポートします。
 今回は源氏と平氏のせめぎ合いが大きく展開した回だったなと感じました。源氏の一派である木曽義仲(青木崇高)が勢力を伸ばし、鎌倉の源頼朝(大泉洋)を出し抜くかたちで京に入ることに成功。清盛亡き後の平氏を率いる平宗盛(小泉孝太郎)は安徳天皇を連れ、三種の神器も奪って西へ脱出しました。三種の神器が天皇の権威の象徴として大きな意味をもっていることがとても強調されていました。
 しかし、木曽義仲の軍勢の京での振る舞いはとても野卑で、京の民衆は怖がり、後白河法皇の怒りを買いました。法皇は別の天皇を立てたうえで、三種の神器を平氏から奪い返すことを目指します。まずは義仲に平氏を討伐するよう指示しますが、義仲が従わないのをみて、次に頼朝に平氏追討を指示します。
 ところが鎌倉では御家人たちの多くが頼朝に従うのを拒否します。義仲VS頼朝は源氏同士の争いであって、坂東(関東)の武士たちには関係がないというのが理由でした。北条義時(小栗旬)や大江広元(栗原英雄)ら頼朝の側近VS坂東武士たちという睨み合いとなってしましました。
 そんな中、頼朝の先発隊として京に向かうことになったのが弟・義経(菅田将暉)でした。義経は戦に飢えている様子で、あいかわらず何だかクレージーな雰囲気を出しているなと思いました。
 木曽義仲のことは学校の日本史の勉強ではほんの少ししか触れられていなかったので、この番組を観て多くの情報が得られたので、とても良かったです。

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