(『鎌倉殿の13人』)「一番頼りにしているのは君」を誰にでも

三谷幸喜・作『鎌倉殿の13人(第4話)』
(NHK大河ドラマ、2022年)

 『鎌倉殿の13人』を私はリアルタイムでは視聴していなかったのですが、このたびDVDで観る機会をもつことができました。脚本家の三谷幸喜さんのおかげで、今まであまり興味のなかった鎌倉時代の人々の生活や人間模様を知ることができてうれしいです。今回は第4話「矢のゆくえ」についてリポートします。
 いよいよ頼朝が重い腰を挙げて、後白河法皇(西田敏行)を救出するために挙兵する回です。ところが味方の兵が集まらない。そこで北条宗時(片岡愛之助)、北条義時(小栗旬)らが奔走します。
 今回、一番良かったシーンは、坂東(関東)の侍たちに頭を下げるのを嫌がる頼朝(大泉洋)を義時がとがめて諭す場面です。「そのお考えを一刻も早くお改めください。坂東の侍の力を借りなければ勝てません。」
し かも、頼朝の変わり身は早かった。この変わり身の演技の面白さはさすが大泉洋という感じでした。「〇〇、よう来てくれた。わしが一番頼りにしているのは実はお前じゃ」と誰にでも言っていたのが面白かったです。
 最後のナレーションで今回の挙兵を皮切りに源平の合戦が4年7カ月続いたということを知りました。こういうことは学校の歴史の授業では習わなかったような気がしていますので、とても勉強になりました。

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