(アドラー心理学)「人生をみじめにする努力」とは?
アドラー 著『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』
(ダイヤモンド社、2014年)

本書は、アドラー自身の言葉を心理カウンセラーの小倉広さんが解説したものです。本書はアドラー心理学のエッセンスが凝縮されていると思います。今回は「非行」に関連するアドラーの考えを探ってみました。
アドラーは「負の注目」という言葉を用いて、人間の非行の心理を説明しました。勉強をして優秀な成績を取ることと、グレて非行に走ることは正反対な生き方のように見えて、根っこの部分では「注目されたい」という心理が働いているというのがアドラーの考えです。
人は正しいことをして注目されないと
時に「負の注目」を集めようとする。(本書14)人は注目されないと、悪さをしてでも注目を集めようとする。(本書17)
アドラーはこのような言葉を残しています。「非行」「グレる」「いじける」という行為の裏には、こういう心理が働いているのだろうと思いました。
こういうことは「人生をみじめにする努力」なのでやめるべきだというのがアドラーの教えです。