忙しさを乗り切るコツは「やらされ感」ではなく「ゲーム感覚」

樺沢紫苑 著『これからの生き方図鑑』
(光文社、2023年)

 本書にはアフター・コロナの新生活で何に気をつけて、どう行動すればいいのかについて47個の具体的な論点と方法が示されています。今回は「忙しさに負けない」気持ちの持ち方についてです。
 本書を読んで、とても勉強になったのは「すべてのタスクを書き出し、進捗管理する」という方法です。これによって忙しい毎日でも「コントロール感」が得られるし、今日一日でこなすべきタスクが明確になります。
 これに関連して、「多忙を乗り切るゲーム」に参加するという気持ちの持ち方が紹介されていて(125ページ)、とても勉強になりました。
 「仕事をしなければいけない」という「やらされ感」があると、脳科学的にはドーパミン分泌が減少して、集中力が下がり、仕事がはかどらなくなります。しかし、「これはゲームだ」という感覚をもつと「ワクワク感」が出てきて、ドーパミン分泌が増えます。これによって、集中力が高い状態で仕事ができます。
 忙しい時期は、1週間とか数週間、数か月と続くことがありますが、この「多忙を乗り切るゲーム」に参加しているという意識で乗り切っていきたいと思いました。

Follow me!