下級武士たちの食糧事情などマニアックな知識も!
東郷隆 著『【絵解(えと)き】雑兵足軽たちの戦い』 (講談社、2017年) 以前、藤木久志さんの『新版 雑兵(ぞうひょう)たちの戦場』(朝日新聞出版、2005年)を読んで、身分の低い兵たちの戦いぶりについての知識をある […]
アメリカ人の目に映る日本の体罰問題
アーロン・L・ミラー 著『日本の体罰――学校とスポーツの人類学』(共和国、2021年) 「暴力根絶」を掲げる日本の競技団体 2013年に、女子柔道の国際試合強化選手に対して指導者が暴力をふるった事件が発覚しました。20 […]
感染症対策の進展は「細菌」発見が鍵だった!
西迫大祐 著『感染症と法の社会史――病がつくる社会』(新曜社、2018年) 新型コロナウィルスが流行したことがきっかけで感染症についての関心が増しました。以前、山本太郎『感染症と文明』を読みましたが、今回は西迫大祐『感 […]
明治維新は受験生の苦学ストーリーも生み出した!
竹内洋 著『立志・苦学・出世――受験生の社会史』(講談社、2015年) 2022年1月15日、大学入学共通テストの初日でしたが、試験会場だった東京大学の農学部前で受験生らを刃物で切りつける事件が発生しました。犯人は高校 […]
薬物問題の背後に公衆衛生の視点あり!
渡邊拓也 著『ドラッグの誕生――19世紀フランスの〈犯罪・狂気・病〉』(慶應義塾大学出版会、2019年) 芸能人や元プロ野球選手が薬物問題で逮捕されたというニュースが流れるたびに「なぜ薬物に手を出してしまうのだろうか? […]
成人年齢が18歳に! 少年法は?
廣瀬健二 著『少年法入門』(岩波書店、2021年) 2022年4月から成人年齢が18歳になりました。18歳以上は大人として取り扱われるということですが、これにともなって何か具体的な変化があるのか、ピンと来ないまま過ごし […]
戦国時代の戦場は農閑期の「稼ぎ場」だった!?
藤木久志 著『新版 雑兵たちの戦場――中世の傭兵と奴隷狩り』 (朝日新聞出版、2005年) 小学生の頃にNHKの大河ドラマ「徳川家康」を観て以来、戦国時代に興味をもち続けています。群雄(ぐんゆう)割拠(かっきょ)の中か […]
優生思想とは何か――その危険さを知ることができる名著です
米本昌平+松原洋子+橳島次郎+市野川容孝 著『優生学と人間社会――生命科学の世紀はどこへ向かうのか』(講談社、2000年)720円+税 2016年に神奈川県相模原市の知的障がい者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が […]
思想家フーコーは自らを「花火師」と呼んだ!
ミシェル・フーコー 著『わたしは花火師です』(筑摩書房、2008年) 1926年にフランスで生まれ1984年に亡くなったミシェル・フーコーは、『監獄の誕生』(邦訳1977年)という本などで近代社会の権力技術のあり方を批判 […]
「お墓」にも歴史があります!
岩田重則 著『「お墓」の誕生――死者祭祀の民俗誌』(岩波書店、2006年) そういえば最近、お墓参りに行ってないなと思います。ここ数年のコロナ禍で実家に帰省するのが難しいのが最大の原因です。それ以前はお盆と正月に帰省し […]